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デスクトップ型会計ソフト「弥生会計」とクラウド型会計ソフト「freee」の比較考察~その2~

デスクトップ型会計ソフト「弥生会計」とクラウド型会計ソフト「freee」の比較考察~その2~

今回は、売上入力について見ていきます。

売上の入力

  • 売上を計上というより、現金が増えた・減った記録
  • 口座を起点に総勘定元帳がある

弥生会計の帳簿はその画面から入力が出来、各取引の閲覧も出来ます。
freeeの場合、帳簿は全て閲覧専用って思った方が早いです。入力画面は別に存在します。

まず、売上を立てるために『取引の一覧・登録』を開きます。
これが入力専用の『口座』を起点にした総勘定元帳って思うといいかもしれません。
売上を立てるというより収入を立てる、と切り替えると自ずとどれを選ぶかが決まります。

受取が現金の場合:収支は収入、決済は完了、口座は現金

その現金がいつ、どのような原因で増えたかを記録していきます。

(発生日:売り上げた日、勘定科目:売上高など、金額:受け取った額、備考:売上など)

取引先、品目・部門・メモタグなど使い方がわからないものは一旦置いといて、備考欄(弥生会計でいう摘要欄)に情報を詰め込んでおけば後から色々修正できます。

受取がクレジットカードの場合:収支は収入、決済は未決済

ここで未決済を選ぶと勘定科目は自動的に売掛金になります。口座を選ぶ必要はなくなるため選択肢が消えます。あとは現金売上と同じように記録していきます。

取引先、品目など

  • 取引先、品目が弥生会計の補助科目にあたる
  • 部門はそのまま部門
  • メモタグは付箋の代わりになる

売上入力の際、一旦置いていた取引先、品目などの諸々についてです。

弥生会計では勘定科目それぞれに補助科目を作成しないといけませんでしたが、freeeの場合は作成した取引先、品目は全ての勘定科目に当てはめる事が出来ます。また、取引先で1つ品目で1つ付ける事が可能なので補助科目が二つ付けられると思うといいかもしれません。

弊社では…

取引先には仕入先や、売上時の現金決済以外のものの種類(AirPAY、PAYPAY、全東信、JCBなど)を入れていて、基本的に取引先を補助科目代わりに使っています。

店舗が複数あるなどの場合、弥生会計では部門を使っている事が多いかと思います。freeeでもそれは部門で管理する事が出来ます。

メモタグは弥生会計で使っていた付箋や仕訳メモの代わりになります。後で一括で修正したいから付箋をつけておこう、みたいなものはfreeeではメモタグを活用します。


また、弥生会計の仕訳メモは検索時に仕訳メモがあるか、ないかの検索しか出来ませんでしたが、 freeeではメモタグに言葉を付ける事が可能なので例えば「請求書未確認」というメモタグを作成し付したとすればその「請求書未確認」のメモタグをつけた仕訳を探すことが可能です。

弥生会計の摘要欄に後で消すためにメモ代わりで入れたものなどもこのメモタグで使えますね。

と、説明されても取引先、品目・部門・メモタグについていまいちピンとこないかもしれません。

総勘定元帳を開いてみます。従来の会計ソフトから取り込んだ売上の後にfreeeで記帳してみた売上が並んでいると思います。そこで取り込んだものと今記帳したものを比較すれば、何を取引先として登録すればいいか、どのようなものが品目・部門・メモタグにいれるのがふさわしいかぼんやりと考えがまとまってくると思います。それから備考欄に詰め込んだ情報をもとに一括で修正していく。そんな感じでやって行けば一歩前進です。