- 労務・税務
バックオフィス業務とは
バックオフィスとは?
顧客と直接関わる部門(フロントオフィス)を後方から支える業務を意味します。具体的には経理や人事労務、総務、法務、広報などの業務があり、利益を直接生み出す部門ではありませんが、会社にとっては必須の存在となっています。今回は、バックオフィスの業務の中から「経理」「給与計算」「労務」について取り上げ、それらの概要や課題、解決策について解説します。
【経理】
経理とは、会社の経済活動を記録・管理する仕事です。会社の財務状況を正確に把握するためにとても重要な部門で、毎日の取引の記録から、年に1回の決算の対応まで様々な業務があります。日商簿記検定などの資格が必ずしも必要というわけではありませんが、専門性の高い業務となっています。
[主な業務内容]
・仕訳入力
・試算表作成
・決算対応
・各種支払
・税金の納付 等
【給与計算】
給与計算とは、毎月の従業員への給与額を算出し、支払う業務のことを指します。従業員ごとに、勤怠や基本給・各種手当等を基に総支給額を算出し、そこから社会保険料や源泉所得税・住民税などの控除額を差し引き、手取り額を計算します。労働基準法や社会保険法など、複数の法令が絡む複雑な業務ですが、従業員との信頼関係を築くための非常に重要な業務でもあります。
[主な業務内容]
・勤怠管理、集計
・基本給、諸手当、社会保険、税金の計算
・給与明細の作成
・有休管理
・年末調整
・賃金台帳の作成、保存 等
【労務】
労務業務とは、会社の従業員に関するあらゆる業務のことを指し、従業員が安心して働くことのできる環境の整備・管理が中心となります。業務内容は多岐にわたり、経理と同様、専門資格が必須ではないにしろ、各法令に対応しないといけないため、高い専門性が求められます。
[主な業務内容]
・入退社手続き(社会保険、雇用保険等)
・雇用契約書の作成
・各種規定の作成
・健康診断の実施
・労務相談対応
・福利厚生
【バックオフィス業務における課題】
非効率的な業務プロセス
バックオフィス業務は、毎月定期的に行われるものが多く、新しいシステムの導入のタイミングが難しいのではないでしょうか。そのため、契約書や請求書の発行を紙で行っていたり、従業員の勤怠管理を紙のタイムカードで行っていたりする企業もまだまだ少なくないと思われます。手作業で業務を進めると、担当者への負担が大きく、ヒューマンエラーに繋がりやすくなる可能性があります。
業務の属人化
バックオフィス業務は、各部門の専門性が高いため、経験豊富な従業員に業務が偏るケースが多く、属人化しがちです。また、知識の習得が容易ではないため、新しい担当者を育てるのも難しく、人材の配置転換も簡単に出来ることではありません。長年担当していた従業員の退職が決まり、業務の引継ぎに困ってしまうケースも多くあります。
高コスト
非効率な業務を少数精鋭で進めると、残業時間が増え、残業手当や社会保険料などのコストが高くなる可能性があります。バックオフィスは、会社にとって非常に重要ではありますが、直接利益を上げる部門ではないので、人件費の高騰は避けたいところです。
【課題の解決法】
クラウドサービスの活用
クラウドサービスは比較的初期投資を抑えることができ、ペーパレス化を促進することができます。場所を選ばす、インターネット環境さえあれば業務を行うことができるため、リモートの対応も可能になります。また、手作業による負担も軽減され、業務の効率化も見込めます。
さらに、高セキュリティなサービスが多く、情報セキュリティ面でも安心です。
アウトソーシングの活用
バックオフィス業務は専門性が高く、引継ぎや育成が容易ではありませんが、アウトソーシングを活用することで、社内業務の効率化が可能です。専門の業者は、ノウハウを蓄積しており、法改正にも迅速に対応しているため、高品質なサービスを受けることができます。また、人件費やオフィススペースなどの削減もできるため、コスト削減にも繋がります。
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